終遠のヴィルシュ、全てのエンドを終えました。
はぁ〜〜〜〜〜………………辛かっ………たぁ……………
ハピエン至上主義の私は、そりゃもう途中で心が壊れるかと思いました。しばらくは立ち直れそうにないです。思い出してはぐずぐずに泣いてしまいます。
そんな私ですが、シナリオはとてもよく出来ているので、少しでも興味を持っている方にぜひ手に取っていただきたい…という気持ちが強く、残った気力で筆を執りました。どうぞよろしくお願いいたします!
【終遠のヴィルシュ-ErroR:salvation- 公式サイト】
https://www.otomate.jp/virche/
【プロモーションムービー】
Nintendo Switch「終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-」 プロモーションムービー
【オープニングムービー】
Nintendo Switch「終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-」 オープニングムービー
【物語】
西ヨーロッパの小国・アルぺシェール。
四方を海と黒き災いの花ーーリコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。
万人に等しく死が降り注ぐアルぺシェールは、いつしかこう呼ばれるようになった。
ーー死神に魅入られた国、と。
国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。
そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。
23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせるーー“記憶のダウンロード”。
“記憶のダウンロード”によって永続的生き続ける人々は“リライバー“と呼ばれ、短命に抗い続けている。
時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。
人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。
番人の導きにより、少女は否応なしにこの国に巣食う《様々な死の謎》に近付くこととなる。
死神に魅入られた者の運命が行きつく先はーー絶望だと知らずに。
( 公式HPより引用 )
【プレイ時間】
もうこの欄なくそうかなって思ってる。え〜〜……長かったです。(笑)でも先が気になるので、つい夜更かしをしてしまいました。三幕とかおそろしく長いので気をつけてほしい。
【システム】
フローチャートがとても優秀です。選択肢スキップはあるけど、やや動作が遅め。まあテキスト量があるので仕方ないかな〜と…既読スキップよりは断然早いので便利でした。全体的に文句なしかも?選択肢を全部選ばないとシーンリストが埋まらないのだけは面倒だったかな。デフォ呼びもあります!
【シナリオ】
私はとんでもない作品をプレイしてしまったな…の気持ちです。なんですか、これは。乙女ゲームですか?
基本、日付が変わる前に寝る私が、久しぶりに2時3時までプレイしました。それくらいシナリオはよく出来ています。続きが気になって仕方ないし、他のキャラを攻略したい、というか、とにかく早く救済したいという感情で爆速プレイ。
えぐすぎて具合が悪くなったルートもありましたが、シナリオは!!よく出来ています!!( 2回目 )
幻奏喫茶アンシャンテぶり2度目、全ルートで泣きました。BADに力を入れているどころの話ではないです。
私、正直この作品をプレイする前は、あんまりハマらなさそうだな〜って思ってたんです。だって、ハピエンをこよなく愛するオタクだし。普段BADが好きなわけでもないし。好きなキャラたちには、幸せになってほしいじゃないですか。
しかもどちらかというと、このキャラのこんな一面みたくなかったな…とか思ってしまうタイプのオタクなんです。なんで突然闇堕ちするの?みたいに思ってしまうのも多くて。
あとは絶望…といっても、なんかあんまり信じてなかったというか…買った理由もなんとなく、とりあえず。イラストレーター読さんだし、シナリオライターアンシャンテの方だし。みたいな。
本当、失礼な話ですよね…全力で詫びます…たくさん布教するので許してください…… ( ??? )
初回は絶望しかプレイできない仕様です。気合いの入ったスチルのある絶望が基本は1つ、中途エンド的なものがちらほら。ルートによって数に違いあり。全員の絶望を回収すると、救済できるようになります。そんなことある?
この作品、確かに地獄、地獄、胸糞、地獄、みたいな展開をされるし、辛いです。これはもう庇いようがないです。そういう作風です。(?)
それでも、その中で生きる彼らが、彼女が、一生懸命だから。諦めないから。優しいから。あたたかいから。私はめちゃくちゃに泣いてしまったし、この作品を愛してしまいました。愛してしまったんだよ。
伏線がすごいし、回収もとても綺麗です。あの設定、あのシーン、結局なんだったの?とか、活かしきれてないな、もったいないな、というのがなかった。すごい。
あんまりハマらなさそうだな、とか思ってたくせに、買っておいてよかった、プレイしてよかったと思いました。今のところ、ダントツで今年1番好きな作品です。ありがとう、終遠のヴィルシュ……
【オススメ攻略順】
私はマティス→リュカ→シアン→イヴの順でプレイしました。これでよかったと思っています。どうやら公式もこの順を一応紹介してはいるようです。おすすめしてくれたフォロワさん、ありがとう!
【キャラクター】
以外主観たっぷりの、キャラクター紹介と、ルートのネタバレなし感想です。本当に少しも情報を入れたくない方はお気をつけください。( cv.敬称略 )
*セレス ( cv.なし )
【死に魅入られた運命と決別する少女】
本作のヒロイン。とにかく周りに不幸が降り注ぐため、死神と呼ばれてきた。
決して強くないし、悲観的で後ろ向きなところもあるけど、馬鹿な行動はしないし、本当は誰かのために一歩を踏み出せる、とても優しい女の子。
私はこの子にもとびきり幸せになってほしいんだよ。たくさんわがままを言って欲しいし、普通の日常を送って欲しいし、幸せだと笑って欲しい。
*イヴ ( cv.斉藤壮馬 )
【人を愛する運命を享受する男】
困った人は誰でも助ける便利屋を営んでいる青年。自警団の一員でもある。真面目で街の人からの信頼も厚い。私の推し、推しカプです。もうなんか…全部ムリ……なんもいえない…… ( 早 ) とりあえずめちゃくちゃすき………
セレスのことを好きな貴方が大好きです。出会ってくれてありがとう。イヴセレが幸せになれないなんて許せない…と言いながらプレイした。一生懸命さがこんなにも辛くなることある?私はそんな彼らが幸せになれない世界なんて認めるわけにはいかないんだよ… ( 過激派 )
【人を導く運命を切望する男】
養護施設などを回って、子供たちに勉強を教えている先生。兄に浮いた話がないことが悩みという、めちゃくちゃ可愛い妹がいる。
リュカ先生のルート、個人的に絶望度の高さが異常。具合悪くなった。( 本当 ) まだ終わらないの…?なんで…どうして…どうしてそこまで…もう終わらせて…お願い…と、何度願ったかわからない。このルートは、私に消えない傷を残していきました。一生引きずる。一生忘れない。思い出すだけでべしょべしょに泣ける自信がある。
*マティス・クロード ( cv.天﨑滉平 )
【人を赦す運命を拒絶した男】
読書が大好きで人見知りが激しい、お金持ちのお坊ちゃん。お顔も声も可愛い。とても17歳とは思えない。
顔を顰めてしまうようなシーンがある。まあまあ気分が悪くなった。まさか…そんな…こと…そんなこと…ある……?と思った。セレスちゃんがすごい。私だったら、多分すぐに挫けてたと思う。幸せになって欲しい。
*シアン・ブロフィワーズ ( cv.細谷佳正 )
【人を生かす運命に熱狂した男】
リライバー技術の生みの親。天才科学者。研究所の所長。感情はバグだと思っている。傲慢俺様シアン様。そんなところがわりと好き。シアンさん、面白いんだ……セレスちゃんと相性良すぎてニコニコした。この男、あまりにも強い。シアンさんがいれば勝てる気がしてくる。(?)ラストの展開が好きすぎて苦しい。ありがとう、シアン・ブロフィワーズ。
*アドルフ ( cv.八代拓 )
【人を求める運命と共鳴する男】
セレスと同じ養護施設で育った、お兄ちゃんのような存在。自警団のリーダー。強い。口数は多くないしぶっきらぼうだけど、とにかくセレスのことはめちゃくちゃ大事にしてくれている。守ってくれる。優しい。
アドルフ…アドルフはなぁ〜…頑張ってるんですよ…頑張ってるんです…… ( 何も言えない )
*アンクゥ ( cv.興津和幸 )
【死を司る運命を翻弄する男】
死の番人を名乗る、謎の存在。見るからに怪しい。彼についてはもう何も言うまい……実際にプレイして確認してください。是非、アンクゥって何者なの?と思いながら進めてください。彼は、私に抜けないものを突き刺していきました………………
というわけで!長い長い旅路でしたが、終わりを迎えることができました。ありがとうございました!
私の推しは、上記のとおりイヴと、リュカ先生の妹であるナディアです。でもみんな好きだよ。
誰か1人でも、気になって手に取って下さる方が増えますように。
おつかれさまでした!